あの頃僕は、3年目の節目というものを感じていたのだろうか

3月も残りわずか、新卒で入社してから3年が過ぎようとしている。

そして入社してから初めて、同じ分野のエンジニアの先輩のもとで開発ができる環境で、いろいろ学ぶことができている。


2016年6月、AltConfという技術カンファレンスに参加するためにサンフランシスコに行った。

その時に、いろんなものを見て、いろんな人と交流して思ったことが、今思い返すと3年目の節目というものを感じた瞬間だったのかもしれない。


今のままで自分は成長できるのか?


当時の部署では、iOSのリードエンジニアをしていた。

サービスの大幅リニューアルをする際に、新しい言語を取り入れたり、リファクタをしたりなど裁量を持たせてもらいながら開発をしていた。

そして、リニューアルを終えて春を迎えたころにはトレーニーもつくことになった。

サンフランシスコのカンファレンスに行く前に、そういった形でいろいろと経験をさせてもらっていた。

部署への不満は何もなかった。むしろその状況に安堵感すら感じてたかもしれない。


帰国後に今までの経験してきたことで、ふと思ったことがあった。

iOSの開発担当は自分だけで2つの新規サービスの立ち上げをやったことがあったり、サービスのリニューアルのリードエンジニアとして開発をしたことはあった。

でも、同じ分野の先輩のもとでサービス開発を行ったことがない。

それに気づいた途端、不安になった。


今まで自分がやってきたことは最適解だったのだろうか?


裁量を持ってiOSのリードエンジニアをやってはいるものの、すべて自己流でしかない。

20代半ばで裁量を持つことよりも、先輩のもとで自分に足りないものをどんどん吸収していくことの方が重要なのではないか。


そう思ったら居ても立ってもいられなくなったので、月一面談で当時の上長にその趣旨を伝えた。

そして、もともと一緒に働いてみたい先輩がいたので、その先輩が所属している部署への異動を希望した。


異動を希望してから異動するまでの間に時間は空いたものの、3月に異動することができた。


僕が異動したころに、他にも社内外からiOSエンジニアの方が数人ジョインしていた。そのため、いろんなことを知る機会が当初考えていた以上にたくさんある。

チャット上では毎日のように、サービス仕様に関する部分ではない技術的な議論が繰り広げられていて、見ているだけでとても学びになる。

Pull Requestのコメントを追っていくだけでも、とても勉強になる。


異動するまでの間に、モバイルプログラミング養成読本の執筆をしたり、S4に昇格したり、社内のエンジニア向けのiOSの講義で講師をしたりなど、要所で集中できるものがあったからこそ今があるけど、それらがなかったらもしかすると別の選択肢を取っていたかもしれない。


社内で自分が求めていた環境を見つけられて異動できたことは、とても良かった。

この環境を活かせないことは最早罪だと思っているので、今よりも数段階上の自分を目指して頑張っていこうと思う。


年次を重ねていくと後輩もできたり責任も増えたりもするけど、型にはまったことをやっていくのではなく、自分も成長していく姿勢も忘れてはいけないと思う。


4年目を迎えようとしているけれど、新卒のころを思い出して低姿勢にいろいろ学んで、あのときサンフランシスコで感じた3年目の節目に対して、自分の中で最適解を出していきたい。


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